口唇ヘルペスや性器ヘルペス、帯状疱疹などはすべてウイルスのしわざによるものです。
現在これらの症状に対しては、ヘルペスウイルスに対して有効なバルトレックスが治療に用いられます。
ただしバルトレックスもウイルスを根絶させることはできません。
主にウイルスの増殖を抑えることを目的とした薬なのです。
そのためバルトレックスの正しい用法・用量を把握して、適切に使う必要があります。
症状が発症してすぐにバルトレックスを服用するのが基本となります。
しかしバルトレックスで症状を抑え込むことに成功しても、ウイルスは体内にとどまったままですので、免疫が低下した時には再び発症する恐れがあります。
頻繁にヘルペスを再発する人の中には、毎月のように発症する人も存在するくらいです。
このような人に対してはバルトレックスを用いた再発抑制療法も有効です。
特に性器ヘルペスをよく再発する人に対してはこの治療法が用いられます。
再発抑制療法は1日に1錠のバルトレックスを、8週間から最長で1年間にわたって毎日服用します。
これによって体内に潜在するウイルスの量を3分の1程度まで減少させることができ、ウイルスの活性化も抑制することができるのです。
もちろん残念ながらウイルスを完全に死滅させることは不可能ですので、再発の危険性はゼロではありません。
しかしこの再発抑制療法に取り組んでおけば、再発する頻度を減らすことはでき、さらに再発しても症状を軽く抑えることは可能なのです。
ヘルペスを頻繁に発症するという人は、一度この治療法を試してみる価値は十分あるといえるでしょう。
なおバルトレックスは比較的安全な薬ですが、素人の安易な判断で服用することは禁物です。
決められた用法、用量をしっかり守って利用するようにしましょう。